おあとがよろしいようで。

人生なんて食って、寝て、やって、終わり。 by Danshi Tatekawa

「グルーヴ」「ヴァイブス」「ワンチャン」がマジヤバい。

電車内での女子高生ギャル2人(AとB)のトーク

 

A「ねね、てか、冬寒すぎじゃね?」

(冬=寒いのでは?と思いましたが、たしかに冬は季節のことであって気温のことではありません。固定概念に凝り固まっていた自分を自戒しました。暖冬とか言われてたし、そのわりには、ということなのでしょう。)

 

B「マジそれ。ありえない。」 

(一般的に冬が寒いのは「ありえない」ことではないので、この時点でBさんはAさんの「暖冬のわりには」という暗黙の前提を汲みとったうえで、「暖冬なのに寒いということはありえない」と述べたはずです。文脈推測力がものすごいと感じました。)

 

A「てか、スタバ行きたくね?」

(Aさんは自分自身がすごく寒いと感じているし、Bさんの「マジそれ」という発言でBさんも寒いと感じていることを察したのです。その上で、気をつかわせないように「てか」という接続詞を使ったうえで、冷えた体を暖めるためにホットドリンクでも飲もうという提案をしたのです。嗚呼、なんという心優しさ。なんという奥ゆかしさ。)

 

B「ワンチャン、あるね」

(ワンチャンというのは、ワンチャンス、つまり、その可能性もあるよという意味でしょう。スタバもいいけど、少し値がはるから、財布に余裕がないならドトールとかタリーズとかエクセルシオールとかでもいいよということでしょう。このような気遣い、なかなかできたことではないです。日本人のおもてなしの心はちゃんと生きているようです。)

 

A「スタバとかマジ、ヴァイブス高まるわ」

(?)

 

B「上がるね―。前4人でいったときとかグルーヴ感あったよね。」

(?)

 

A「グルーヴ笑。マジウケる。Bマジヴァイブスだわ。」

 (?)

 

B「ワンチャンね。」

(?)

 

 

会話がハイコンテクスト過ぎてぼくの理解を遥かに超越していました。

 

言葉は文脈に依存します。

文脈が言葉を定義します。

その文脈のなかで意味さえ伝わりさえすれば、言葉など最低限で良いのです。

 

グルーヴがあれば、ヴァイブスも上がるし、ワンチャン、言葉なんていらないのかもしれません。