おあとがよろしいようで。

人生なんて食って、寝て、やって、終わり。 by Danshi Tatekawa

「イノベーションのジレンマ」を読んだのでまとめてみた。

大学生活もあと半年。

やりたいことの一つとして、「難しい本を読んでみる」ということがあります。

自己啓発本やビジネス新書はどうせ仕事をするようになったら読むだろうと思うので、時間に余裕のある今だからこそ、少し背伸びした読書をしたいのです。

で、今読んでいる本がクリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」です。

 

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマとは、巨大企業が進行企業の前に力を失う理由を説明した企業経営の理論で、ハーバードビジネススクール教授のクレイトン・クリステンセン氏によって、1997年に提唱されました。

重要なのは、巨大企業が決してサボっていたり、無能だったりするわけではなく、優秀だからこそ陥ってしまうのがイノベーションのジレンマだということです。

この理論自体は約20年前にすでに提唱されていたものですが、

A winner takes all. 

と言われますが、このデジタルの時代、変化が急激かつ簡単に起きてしまいます。いかに大企業がジレンマに対処していくか、というのがますます重要になってきています。

 

イノベーションのジレンマ発生の経緯

クリステンセン氏は、イノベーションのジレンマは優良企業だからこそ発生してしまう、と述べています。

イノベーションには、

  • 持続的イノベーション:従来製品の改良を進める
  • 破壊的イノベーション:従来製品を破壊するかもしれない全く新しい価値を生み出す

の2種類があり、優良企業だからこそ破壊的イノベーションに駆逐されてしまうと述べられています。

発生の経緯は以下のような流れです。

1. 優良企業は顧客のニーズに応えて従来製品の改良=持続的イノベーションを進める。

f:id:Ryo_10:20151019172046p:plain

2. 優良企業の持続的イノベーションの成果はある程度で顧客のニーズを超えてしまい、顧客はそれ以降、製品性能以外の側面に目を向けるようになる。

3. 新興企業が破壊的イノベーションを起こして、新製品を出す。しかし、従来製品よりも性能は低い。

f:id:Ryo_10:20151019173224p:plain

性能が低いため、ハイエンドを求める優良企業の顧客はこの時点では新興企業に移ることはない。中小企業やアーリーアダプターなど、ローエンドでも低価格を求めるような層が新興企業の破壊的技術を採用する。

4. 新興企業の破壊的イノベーションの価値が市場で広く認められた結果、優良企業の提供してきた従来製品の価値は無くなり、地位を失う。

f:id:Ryo_10:20151019173435p:plain

 

次回は、この理論をもとに「音楽レコード産業」におけるイノベーションの変遷について考えてみたいと思っています。

 

「いい人だよね〜」って言われる男性が結局全然モテないっていうのも同じようなことなのかなと思いました。

優良人物だからこそ、全員に好かれようとしてあまり印象に残らず、結局破壊的チャラ男に全部持ってかれちゃう。

世知辛い。。。

 

おあとがよろしいようで。。。