取引先でもただの友達でもない「ビジネスフレンド」とは?
今日からまたひとつ新しい仕事をすることになりました。
とても楽しそうな仕事なので、ありがたいです。
その初回の打ち合わせの場で、「ビジネスフレンド」という言葉を聞きました。
聞き慣れない言葉だったので、ググってみたのですが、どうやら造語のようで、ピンとくる解説は見つかりませんでした。
さりげなく出た言葉だったのですが、よくよく考えてみるとなかなか深いテーマのようです。
パラレルキャリアという働き方
ぼくが勝手に師と仰いでいる一橋大学イノベーション研究センター長の米倉誠一郎先生も、
「2枚目の名刺」という本を最近出版されましたが、近年、パラレルキャリアという考え方が注目されています。
パラレルキャリアとは、本業も続けつつ、それとは別に副業をする働き方のことです。
デザイナーが会社でデザインもしつつ、ベンチャー企業のwebデザインの仕事を週末に手伝う、というようなものです。
また、そういった仕事だけでなく、週末起業や、NPOのプロボノ、夜間のMBAなどのように、社会貢献や学問に携わることもパラレルキャリアの一つだと考えられています。
このような、終身雇用制が絶対だった昔には考えられなかったような多様な働き方が、「ビジネスフレンド」という言葉の背景にはあるようです。
ビジネスフレンドとは?
今日、ぼくがビジネスフレンドという言葉を聞いたのはこんな文脈でした。
「今度、新しいサービスを始めることになったんだ。社内ベンチャーっていうかたちで。これ、実は僕のビジネスフレンドだけで作ってるサービスでさ、すごく安上がりで済んでるんだよね。」
どうやら、ビジネスフレンドとは、
- 仲の良い友達である
- 一緒に仕事をすることがある
- 一緒に新規事業を立ち上げるくらいなので、優秀である
- 会社の取引先などの利害関係では繋がっていない
というような存在のようです。
上の文章のなかで重要なのは、
「安上がりで済んでるんだよね」
という部分です。
「ともだちのよしみ」というやつでしょう。
「あいつのためならやってやるか」という気持ちで、スキルフルな人が安価で事業の手伝いをするということのようです。
「オープンイノベーションの推進」なんて肩肘はらなくても、このようなゆるーいつながりから、どんどん面白いことが生まれていきそうな予感がしました。
「面白いビジネスアイデア思いついたから、ビフレ誘ってみるよ」
みたいなことを会話がでてきたり。。。
セフレもビフレも都合がいいだけでは長続きしないのかも、しれませんね。
おあとがよろしいようで。