浅草寺の夜にみる、日本の観光産業の課題
上京して4年目。初めて、夜の浅草に行ってきました。
幻想的な風景に感激した一方、昼間に比べて全然観光客の姿が見られず、インバウンドビジネスにはまだまだ課題があるなあと感じました。
それでも多い中国人観光客
浅草の昼間は、
中国経済が大変なことになっているといっても、まだまだ中国観光客は多かったです。
日本人:外国人観光客=2:1
ぐらいの人数比だったように思います。
このように、ツアーでぞろぞろと歩いている人が多かったです。
欧米人は、2〜4人くらいの少人数で行動している人が多い印象でした。
日本政府観光局の資料によると、以下のデータからわかるように、アジア圏からの観光客はツアー旅行の割合が高く、欧米圏からだと個人旅行の割合が高いようです。
とくに団体旅行が個人旅行を上回っているのは中国だけ。
客数では、
1位:中国 2位:台湾 3位:韓国
でした。
浅草寺の夜は素晴らしかった
ライトアップされた浅草寺は幻想的で目を見張るものがありました。
一方には、夜空に浮かぶ赤い光。
一方には、幻想的に光るスカイツリー。
夜のお寺がこんなにも美しいとは知りませんでした。
こんなにも美しいのに、人がいない
平日の昼間でも
こんなに混雑している浅草寺。
にもかかわらず、夜はというと。。。
店もほとんど全部しまっていて、人も全然いない。
閑散とした雰囲気です。
これが午後7時。
こんなもったいないことはありません。
非日常を演出することの重要性
こんなにも美しい景観なのに、人は集まらないのはなぜなのでしょう。
非日常は、ただ置いておくだけでは注目されない。
それを演出して初めて、人は集まるのだと思います。
ダイヤモンドも、磨かないと輝かない。
夜の浅草寺も、ライトアップしておくだけでは人は集まってくれません。
幻想的な浅草寺とスカイツリーを見ながら、Japanese SAKEをぐいっと飲みながら、お団子でも。。。
などといった非日常的な体験をプロデュースすることが重要です。
つまり、観光商材に新たな付加価値を与えること。
これはマーケティングに他なりません。
「爆買い」などを「待って釣る」のではなく、自ら「仕掛ける」施策が必要なのではないでしょうか。
ちなみに、「浅草」はチベット語の「アーシャークシャ」がなまったものだとする説があるらしいです。
なんか赤ちゃんが言ったみたいで可愛いですね。
おあとがよろしいようで。